7月23日の追突脱線事故によって安全性への不安が高まった中国の高速鉄道について、
7月だけで168件の故障が発生していたことが明らかになった。21世紀経済報道が伝えた。
政府・鉄道部運輸局が全国の鉄道局や車両メーカーに配布した『7月の動車組(高速鉄道車両)設備故障状況レポート』によると、
7月1日から同31日の1カ月間、高速鉄道全路線で168件の故障が発生した。そのうち、メーカーの設計に原因がある故障は106件で、
先月に北京―上海高速鉄道の運用車両の大規模回収を行なった中国北車グループ系メーカー製の車両、CRH380BL型に関する故障が多くを占めた。
また、同23日に浙江省温州市で発生した追突脱線事故の直後にあたる同27日、
温州市付近でCRH1型車両が信号トラブルで緊急停車して動かなくなるトラブルが発生していたことも明らかとなった。
8月31日には四川省で、走行中の車両から突然煙があがるトラブルが発生した。
北京―上海高速鉄道の車両を回収、修理中の中国北車グループ関係者は「修理は順調に進んでいる」とコメントしたが、
高速鉄道車両の安全確保、信頼回復には相当な時間がかかりそうだ。
(編集担当:柳川俊之)
2011/09/02(金) 12:46
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0902&f=national_0902_098.shtml