マツダ、米運用大手が筆頭株主に 6.7%保有
2011/8/26 2:00
米資産運用大手のアライアンス・バーンスタインが、マツダの筆頭株主になったもようだ。日本法人などと共
同で発行済み株式の約6.7%を取得した。かつて筆頭株主だった米フォード・モーターはリーマン・ショック後の
2010年に出資比率を下げ、株主構成が分散している。
アライアンスがこのほど提出した大量保有報告書で明らかになった。保有株数は約1億2000万株。同社は投
資信託や年金などの資産運用を手がけており、世界各国の株式に約15兆円を投資している。
マツダ株の保有目的について、報告書には「顧客の資産の運用のため」と記載。国内割安株への投資をう
たった投資信託の7月の運用報告書では「より魅力度が高い」として、ホンダ株の一部売却とマツダ株の買い
増し方針を示していた。
マツダは円高などで業績が低迷。12年3月期の連結最終損益は10億円の黒字(前期は600億円の赤字)へ
の転換を見込むが、年間の想定為替レートが1ドル=83円と実勢から離れており、下振れ懸念もある。
株価は08年のリーマン・ショック前の3割の水準だが、アライアンスは割安と判断したもようだ。米運用会社フ
ランクリン・テンプルトンも7月、マツダ株の約6.6%を保有しているとの報告書を提出した。
マツダを巡っては、11%を出資する筆頭株主だったフォードが昨年11月に保有株の一部売却を決定。三井住
友銀行や住友商事など既存株主が引き受けていた。フォードの出資比率は3.5%に下がっている。
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C889DE1E6E0E4E6E5E0E2E0E7E2EAE0E2E3E39686E2E2E2E2;at=DGXZZO0195577008122009000000