アサヒグループホールディングスは18日、ニュージーランドの酒類大手インディペンデント・リカーを
買収する契約を締結したと発表した。09年に買収した豪州の飲料会社などとの協業でオセアニア地域での事業強化を図る。
発表によると、アサヒはインディペンデント・リカーの持ち株会社である
フレイバード・ビバレッジズ・グループ・ホールディングス(FB)の全株式を取得する。
買収額は、15億2,500万ニュージーランドドル(約976億円)から、株式取得時のFB 社の運転資本、
手許現預金、有利子負債等を調整した金額となる予定という。
FBは、ニュージーランドの酒類市場で販売数量第1位、オーストラリアでは第3位を占める
インディペンデント・リカーなどの持株会社。ニュージーランドとオーストラリアにそれぞれ1工場を擁し、
大手小売店、中小小売店ともに幅広い販売網を有している。2010年9月期の連結純売上高は3億7,980万NZドル(約243億円)、
連結営業利益は8,300万NZドル(約53億2,000万円)。
http://www.zaikei.co.jp/article/20110818/78495.html http://www.zaikei.co.jp/files/general/2011081809514326.jpg サントリーホールディングス傘下のサントリー食品インターナショナルは17日、
シンガポールに100%出資の新会社「サントリー食品アジア」を設立すると発表した。
サントリー食品インターナショナルから東南アジアを中心とした地域のM&A関連機能を移管し、M&A戦略の加速を図るという。
新会社では、地域に密着した情報収集、戦略立案、意思決定のスピード向上を促進することで、東南アジアでの
食品事業のM&A戦略を加速させる計画。資本金は1,000万シンガポールドル(約6億円)で、9月1日に事業を開始する予定。
将来的には、東南アジア内のサントリー食品インターナショナルのグループ会社を統括、
管理することで各社間のシナジーの最大化も図るという。
東南アジアの食品事業でサントリーグループは、タイのティプコ社を通じて、タイで清涼飲料の製造販売を手掛けているほか、
今年7月には、インドネシアの食品・飲料企業「ガルーダフードグループ」と、
インドネシアでの合弁会社の設立に合意するなど、新規エリアへの開拓を推進している。
http://www.zaikei.co.jp/article/20110818/78508.html