米アドビシステムズは2011年8月9日、「Flash Player」に多数の脆弱性が見つかったことを明らかにした。
悪質なファイルやWebページを開くだけで被害に遭う恐れがある。
対策は、同日公開された最新版(セキュリティアップデート)に更新すること。
今回報告された脆弱性は13件。いずれについても、悪用されると「コード実行(code execution)」を許す恐れがある。
具体的には、細工が施されたFlashファイルを開くだけで、ウイルスなどを実行される危険性がある。
そういったファイルが仕込まれたWebページを、Webブラウザーで開くだけでも被害に遭う恐れがある。
ただし同社によれば、今回の脆弱性を悪用した攻撃は確認されていないという。
影響を受けるのは、Windows/Mac/Linux/Solaris版のバージョン10.3.181.36およびそれ以前、
Android版のバージョン10.3.185.25およびそれ以前。
対策は、脆弱性を修正した最新版をインストールすること。
Windows/Mac/Linux/Solaris版の最新バージョンは10.3.183.5、Android版の最新バージョンは10.3.186.3。
最新版は、同社のダウンロードページから入手できる。Windows版については、
パソコンの起動時などに表示されるアップデートダイアログからも最新版をインストールできる。
現在インストールされているFlash Playerのバージョンは「Adobe Flash Player」ページにアクセスすれば確認できる。
Webブラウザーによって、インストールされているFlash Playerは異なる。
このため、複数のWebブラウザーを使っている場合には、Flash Playerをそれぞれバージョンアップする必要がある。
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/news/20110810/1034642/