夏休みを利用し、福島県の児童生徒を県内に無料招待する「0円サマーキャンプ」が始まった。
放射能の影響で満足に屋外で遊ぶことができない子どもたちに熊本の夏を満喫してもらう試みで、
29日は熊本城などを見学した。子どもたちは順次来熊し、8月20日まで滞在する。
NPO法人・青年協議会代表の上村剛さん(36)=宇土市、建築家で作家の坂口恭平さん(33)=
熊本市=らでつくる実行委員会の企画。
ホームページで参加を募ったところ400人が応募。長期滞在が可能な50人を受け入れる。
交通費などは実行委側が負担。宿泊や食事の提供は、趣旨に賛同する個人や施設に無償協力
してもらう。場所を変えながら熊本、宇城、菊池・阿蘇、球磨、天草の5地区に滞在する。
28日来熊した第1陣は小中学生5人。29日は熊本城内の観光交流施設「城彩苑」を訪れ、
歴史寸劇を観賞したり、水を張った休憩スペースで水遊びを堪能。熊本城も見学した。
いわき市の夏井小5年、塩姫瑚[しおひめこ]さんは「家や学校では放射線量が高いから外で
遊ぶなと言われるし、プールも海も入れない。熊本では外で思いっきり遊べてうれしい。
海が一番の楽しみ」と笑顔で話していた。
キャンプ協力者も募集している。事務局TEL080(5255)6069。(川崎浩平)
http://kumanichi.com/news/local/main/20110730001.shtml http://kumanichi.com/news/local/main/photo/20110730001_DAT_20110729225158001.jpg