AKB48が握手会にこだわる真相
AKB48はミリオンセールスを出しながら、シングル発売の度に大規模な握手会を続ける史上唯一の存在である。
CD通常盤封入握手券による「全国握手会」は味の素スタジアム、京セラドーム大阪などを借り切って開催。
また、CD劇場盤での「個別握手会」は、握手券、身分証明書、納品書を確認する担当係員も動員するコストをかけて行っている。
AKB48劇場支配人・戸賀崎智信氏が「握手会だけは絶対に妥協するな、と秋元康先生からキツ〜く言われてますからね」
(映画「DOCUMENTARY OFAKB48」パンフレット)と語るように、「握手会=会いに行けるアイドル」であることに
かたくなにこだわっている。それには秋元氏のこんな発想が起因しているからのようだ。
「AKBは、もしかしたら自分もあそこにいけるかもしれないという憧れなんです。安室(奈美恵)ちゃんなら手が届かないけど、
『AKBだったら私だって』っていう。(中略)今これだけ売れても意地になって握手会やハイタッチを続けているのはそこで、
普通の人だと"感じて"ほしいからなんですよ。カワイイかもしれないけど、近くで握手したら同じ体温だし、
背の高さも自分と変わらなかったり、もしかしたら低かったりするわけじゃないですか」(『SWITCH』)
また、安室やK-POPがそのショーアップされた完成度で見せるものならば、AKB48は未完成がゆえに、
自分の夢に向かってがむしゃらになる。そんな未完成なメンバーに握手会でファンがアドバイスを送ることで、
彼女たちを成長させることができる。それはもはや"プロデュース"であり、そうしてファンが意見を差し挟む余地を残し、
ファンがプロデューサー感覚を味わえるのが、AKB48のブランディングのひとつでもある。
http://www.cyzo.com/2011/07/post_8057.html