「消去法で自分以外に後継候補はいない、と踏んでいるのだろう」
各種世論調査で「ポスト菅」を聞けば、必ず上位。一時は有力候補とされた野田佳彦財務相の評判は芳しくなく、
失速気味だ。仙谷氏や枝野幸男官房長官、岡田克也幹事長らは内閣不信任案を巡る騒動での不手際に責任がある。
必然的に、前原氏以外になり手はいないとの読みだ。
党外への根回しも怠りない。
前原氏は五月、ワシントンを訪問して上院議員やホワイトハウス関係者らと懇談している。七月初めには「新世紀の
安全保障体制を確立する議員の会」役員として、自民党の中谷元・元防衛庁長官らと沖縄に出向き、「どの政党が与党になろうと、
国益の観点からやっていく」「菅首相は八月で辞めると思う」など、刺激的な発言を連発した。
もともと前原氏は安倍晋三元首相ら、自民党の安保族と交流が深い。自民党関係者は「前原氏は自分が首相になれば、
自民党と組んでねじれ国会も乗り切れると思っているのでしょう。そう簡単にいくかどうか……」と冷ややかだ。
不祥事でわずか四カ月前に閣僚を辞任した議員が有力後継候補ということ自体、民主党政権の絶望的な状況を象徴している。
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