【なでしこジャパン】「ずっと夢見てきた」。澤穂希の決勝への思いと勝利のカギ
アメリカは今大会、グループリーグでスウェーデンに敗れて2位通過になるなど、やや低調なイメージがあった。しかし、決勝トーナメントではブラジル、
フランスを劇的な展開で破って決勝に上がってきている。
一番の脅威はセットプレイ。特にアビー・ワンバックに関しては、細心の注意を払ってマークについていても、決定的な仕事をされてしまうやっかいなプレイヤーであり、
181cmの長身にスピードも兼ね備えた選手だ。今大会でも重要な局面でゴールを奪って、アメリカの勝利の原動力となっている。
またワンバックと2トップを組むアミー・ロドリゲスの突破力に対してもケアが必要だ。同時に、アメリカに両サイドからボールを運ばせないために、
日本は前線からのプレスを90分間かけつづけなくてはいけない。
日本としては、アメリカに攻め込まれる前にリズムを作っておきたいところ。ドイツ戦のようにチームの連動を続けることができればチャンスは必ずやってくるはずだ。
献身的な守備から攻撃を担うFW安藤梢のパートナー選びもまた難しい。
ドイツ戦で値千金の決勝ゴールを決めた丸山桂里奈、初先発のスウェーデン戦で2ゴールと大爆発した川澄奈穂美、ホームグラウンドであるドイツでの
ゴールを奪いたい永里優希――。
バイタルエリアで得点に絡む2トップに誰を据えるのか、「結果を恐れることなくプレイしてほしい」とする佐々木則夫監督の采配にも注目したい。
前日のトレーニングでは終始、適度な緊張感を保ちながらも余計な力を入れずに調整を行なっていたなでしこジャパン。
選手たちは口ぐちに「決勝という実感はあまりない」という。
チャレンジャーであるがゆえに、プレッシャーもない。あとはピッチでベストを尽くすだけ。ワールドカップの金メダルを目指す
なでしこジャパンの最後の戦いは現地時間17日20時45分、日本時間18日3時45分にキックオフを迎える。
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http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110717-00000302-sportiva-socc