セシウム検出の牛肉、3割は消費か
12日、大阪府に持ち込まれた牛肉。13日夜になって、1キロ当たり4350ベクレルの放射性セシウムが検出されたことがわかりました。
暫定規制値の8.7倍にあたり、これまでで最大の値です。福島県南相馬市の農家から出荷された肉牛6頭から、次々と基準を超える
放射性セシウムが検出されている問題。その波紋は、13日も広がりをみせました。
「しっかりとした対応を今になって強化するとなっていますが、今になっては遅いんですよ。遅いんですよ」(焼肉店の店主)
北海道千歳市にある焼肉店。問題の牛肉3キロを仕入れ、すべて客に提供しました。
「安全だと思って買っているものを私に売っていただいてるんですから、納入業者を悪く言うつもりはないですし、
なんとか細々と地域密着型で頑張ってきたので・・・。運が悪いといえば悪いのですが、悔しい。悔しいです」(焼肉店の店長)
焦点は、問題の牛肉の流通先です。それが13日、ほぼ特定されました。
東京都などによりますと、6頭の牛肉の流通先は兵庫県姫路市も加わり、12都道府県となりました。このうち8都道府県で合わせて
438キログラムが焼肉店や精肉店で販売され、消費されたとみられます。
これは、小売業者などに販売された肉のおよそ3割が消費された計算になります。
(中略)
一方で、同じ6頭のレバーやホルモンなど、内蔵の流通先の把握はできていません。
「枝肉と違って最終的なところまで個別の管理が難しいので、最終的な調査ができるかどうかは非常に困難」(東京都の会見)
内蔵は牛肉と違い、個体識別番号がありません。そのため、追跡は難しいというのです。
今回の6頭には、レバーなどの内蔵が340キロあまりあるとみられます。
このうち、どれくらいの量が流通しているのかも不明ですが、すでに消費されたとみられます。
厚労省によりますと、これまで内蔵については放射線量の検査は行われたことがないといいます。
そのため、どれくらい汚染されているのかも分かりません。
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4775259.html