日経の別記事。ずいぶん大きな特集だったんだな。会員限定記事なのでちょっとだけ。
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与党内からも風当たりが強まるなか、菅が延命を図るには、「脱原発」の色合いを強め
ていくしかない。
6月29日夜、秘書官らとのすし店での会食に続き、焼肉店、イタリア料理店の3軒の
飲食店をはしごした菅。前日の民主党両院議員総会を乗り切り、退陣論を封じ込めたとの
解放感にひたっていた。同じ29日、海江田万里経済産業相は九州電力玄海原発の地元、
佐賀県を訪問し、古川康知事との会談で玄海原発の再稼働に向けた地ならしに汗をかいて
いた。
■「はめられた」経産相
前日の28日、海江田は「玄海を訪問する」と菅の携帯電話に直接伝えている。午後3
時と4時に海江田は菅に電話したがつながらず、ようやく通じたのは5時。「明日、佐賀
に行ってきます」と伝えた海江田に、菅は「行ってきて下さい。うまくやってな」と応じ
たという。菅は海江田が玄海原発の再稼働に向け、佐賀県を訪問することを了承していた
わけだ。
だが翌29日、佐賀県の地元自治体が再稼働に応じる姿勢を示したことを受け、帰京し
た海江田に菅から突如、電話が入る。「俺は知らないからな、いいな」。「えっ?」。菅
の言葉に海江田は一瞬耳を疑った。玄海原発の再稼働を容認したはずの菅が一転「待っ
た」をかけたのだ。
「はめられた」。海江田は電話を切った瞬間、そう吐き捨てた。政権延命のための「仮
想敵」を経産省と位置づけた菅。その狙いを海江田はこのときになってようやく悟った。
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http://www.nikkei.com/biz/focus/article/g=96958A9C889DE1E3EAE7E2E3E5E2E2EAE2E5E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2