松本龍復興対策担当相は3日、東日本大震災の被災地の岩手、
宮城両県を訪問し「知恵を出さないやつは助けない」などと発言した。
自民党の逢沢一郎国対委員長は4日、「常軌を逸したひどい発言だ。
暴言以外の何物でもない」と厳しく批判した。国会で松本氏を追及していく方針だ。
逢沢氏は国会内で記者団に「事と次第によっては菅直人首相に、
復興相の職を解いてもらわなければいけない事態に発展するかもしれない」と述べ、
更迭を求めていく可能性にも言及した。
松本氏は3日、岩手、宮城両県で、それぞれ達増拓也知事と村井嘉浩知事と会談した。
午前に岩手県庁で達増知事と会談した際には「(私は)九州の人間だから東北の何市がどこの県か分からない」と発言。
「震災から3カ月以上もたって、国が市町村に寄り添うことは(これまで)なかった。
私はボーッとしていたけど、みんなでやってくれた」と述べた。
また「知恵を出したところ(自治体)は助けるけど、知恵を出さないやつは助けないぐらいの気持ちを持って」とも話した。
午後には宮城県庁で村井知事と会談。復興に向けた政府指針を月内に策定する考えを強調した上で、
厳しい口調で「政府に甘えるところは甘えていい。
こっちも突き放すところは突き放す。そのくらいの覚悟でやっていこう」と注文。
村井知事が打ち出している県内の漁港を集約する構想については「県で意見集約をちゃんとやれ。
やらなかったらこっちも何もしない」と強調。
応接室で待たされたことに不満な様子で「お客さんが来るときは、自分が入ってから呼べ。
自衛隊上がりで言われんでも分かっているだろう」と話した。
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2011/07/04/kiji/K20110704001144230.html