CSKAモスクワの日本代表MF本田圭佑(25)が、イタリアの名門ユベントスが
移籍先の有力候補に挙がったことを歓迎した。リーグ前半戦終了後の中断期間を利用し
て、28日に成田空港着の航空機で帰国。かねてビッグクラブへの移籍を希望している
ことを強調し、ユベントスについても好意的な印象を口にした。
イタリアカラーが目を引いた。白シャツ、白パンツに紫のサングラスと茶色の革靴。
個性的ファッションに身を包んだ本田が、成田空港に降り立った。セリエAの名門ユベ
ントスが獲得に動いていることに関して「何も決まってないんでね。逆に俺が教えてほ
しい」とした上で「率直にビッグクラブが僕の噂をしてくれるのは悪いことではない」
と歓迎。ユベントスを意識しているのか、シャツにはイタリア国旗と同色の赤、白、緑
のラインが施されていた。
国内最多27回のリーグ優勝を誇るユベントスは今夏の移籍市場で本田の獲得に動い
ており、既にクラブ間交渉を重ねている。本田は現在の環境に不満があるわけではない。
ロシアリーグについて「トップリーグじゃないのは事実ですけど、かといって物足り
ないリーグではない。ちょっとでも手を抜けば、やられるケースも多いし、悲観する状
況では全然ない」と説明。6月の5試合は2得点2アシストと結果を出しており「自分
の中ではちょっとトンネルを抜けた感があって、今は、その序章」と充実感をにじませ
た。それでも「もちろん今まで通り、もっと上のレベルに挑戦したいという気持ちは変
わっていない」と話しており、ビアンコネロ(白と黒)のユニホームに袖を通す魅力が
上回るのは間違いない。
首位で前半戦を折り返したCSKAモスクワの再開初戦は7月21日のボルガ戦の予
定。本田は「オフの予定は何も決めていない。でも休まないですよ」と自主トレを続け
る方針を示した。1000万ユーロ(約12億円)以上とされる移籍金をクリアして、
CSKAモスクワとユベントスの交渉がまとまれば、直接イタリアに渡る可能性もある。
レフティーが国内で調整しながら吉報を待つ。
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2011/06/29/kiji/K20110629001109150.html