滝川高校(神戸市須磨区)野球部で下級生への暴力行為があったとして、兵庫県高野連は28日、同校が夏の高校野球兵庫大会(7月9日開幕)への出場を辞退すると発表した。
暴力を受けた1年生1人は鼓膜が破れたという。
県高野連などによると、3日の練習前、3年生1人と2年生3人が、練習や生活の態度が悪いとして、部室で1年生5人の顔などを平手打ちし、1人の鼓膜が破れた。
21日に保護者から連絡があり、暴力行為に気付いた同校は22日、県高野連へ報告。
27日に同大会の出場辞退を申し出た。
同校は22日から練習を自粛し、暴力を振るったとされる部員4人を3日間の自宅謹慎処分にしたという。
同校の江本博明校長は「上級生が下級生を指導することは必要だが、暴力は許されない行為。
厳しく反省を求めたい」と話した。
同校は春夏計19回の甲子園出場経験がある古豪。
プロ野球の南海、巨人などで投手として活躍した別所毅彦さんらの母校。
日本高校野球連盟の山口雅生事務局長は「高校野球ファンを裏切る行為。
東日本大震災が発生した今年は、高校球児全員が野球ができる感謝の思いを忘れてはいけない。その意味でも非常に残念」と話した。
http://www.yomiuri.co.jp/sports/hsb/2011/prelim/news/20110628-OYT1T00561.htm