リビア サッカー選手政権離反 6月26日 4時42分
カダフィ政権と反政府勢力との戦闘が長期化するリビアで、サッカーの国家代表チームの選手ら合わせて17人が反政府勢力を支持すると表明しました。
反政府勢力への支持を表明したのは、サッカーリビア代表チームのゴールキーパー、ジュマ・グタット選手など4人の代表メンバーや、
首都トリポリのクラブチームの選手やコーチなど合わせて17人です。グタット選手らは、25日、反政府勢力が支配下に収める西部のジャドゥで、
イギリスのBBCに対し「カダフィ大佐には『私たちに構わないでほしい』と言いたい。これからは自由なリビアをつくっていきたい」と述べて、
カダフィ政権とたもとを分かつ決意を明らかにしました。
これを受けて、反政府勢力の報道官はNHKの電話取材に対し「大いに歓迎したい。人気サッカー選手がわれわれの側につくことで、
カダフィ大佐はさらに追い詰められるだろう」と述べるとともに、選手らに今後、住民などへの激励に当たってもらう考えを示しました。
リビアでは、サッカーは最も人気があるスポーツで、カダフィ大佐の三男のサーディ氏は代表選手としてプレーしたあと、
リビアのサッカー協会の会長を務めています。サッカー選手らによる反政府勢力支持の表明は、
リビア国内の政権離反の動きの広がりを印象づけるものとなりました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110626/k10013767941000.html 依頼81