福島第1原発の事故で東京電力は25日、建屋内にたまった放射能汚染水の浄化システムを27日から再び本格稼働する方針を明らかにした。
浄化された水で原子炉内を冷やす循環冷却も早ければ27日から始めるとしている。
25日は、放射性物質を除去した汚染水を初めてシステムの最終工程の塩分除去装置まで通した。目標を超える濃度に薄まることを確認した。
浄化システムは17日の稼働以降トラブルが相次ぎ、試運転が繰り返されてきた。放射性物質を取り除く米キュリオン社と仏アレバ社の装置は、
おおむね目標通りに浄化できるめどが立ち、26、27日に最終調整をして、全体の本格運転に入る。
一方、25日には水位計の誤作動でシステム全体の運転が止まるなど、不安定さは残っている。
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2011062590214113.html