節電を呼びかけながら24時間テレビ テレビ局って本当ゴミだな
番組で節電を呼びかけながら 従来通り真夏に長時間番組を放送する日テレとフジの矛盾
2011年6月25日 10時00分(ゲンダイネット)
放送するかどうか論議を呼んでいた恒例の長時間番組は今年も従来通り放送されるが、「これでいいのか」という声が上がっている。
日本テレビの「24時間テレビ」は震災後の4月に概要を発表、フジテレビの「27時間テレビ」は昨日発表された。
日テレは3月で退社した羽鳥慎一、関ジャニ∞を起用し、名物の24時間マラソンは70歳の徳光和夫が走る。一方のフジは総合司会に
SMAP中居正広、ナインティナインを起用し、ナイナイ矢部浩之が100キロマラソンに挑戦する。
「24時間」はチャリティーと銘打ち、どちらも被災地支援などをテーマにするのはいいとして、だからといって従来通りは、節電などが
叫ばれる世の中の流れに逆行しているとしか思えない。放送が週末とはいえ、電力需要がピークにハネ上がる午後帯もバカ騒ぎするわけで、視聴者の反発は必至である。
そもそも4月には総務省が放送各局に25%の節電を要請し、これを受けて、「とくダネ!」(フジ)の小倉智昭が「テレビ局(の節電)は
どうなんだという話が絶対出てきます」とコメントしたほど。長時間番組ではそれなりの節電はやるだろうが、いずれにせよ真夏にバカ騒ぎするのは矛盾している。
放送事情に詳しいコラムニストの金沢誠氏がこういう。
「番組の中で節電を呼びかけながら、もっとも節電をやっていないのがテレビ局です。産業界が節電対策を発表し、放送局の中では
NHKも5月に早々と電力対策を発表しました。例えば、NHKはメガソーラーを導入し、今年と来年の節電目標を提示しました。ところが、
民放はいまだに何ら対策がない。それで昼も夜も大量に電力を使い続ける長時間番組をやるのは変だし、せめてポーズでもいいから目標値を示すべきです」
(日刊ゲンダイ2011年6月22日掲載)
http://tv.jp.msn.com/columns/column.aspx?articleid=620848