【スーパーGT】初音ミク号が結成4年にして悲願の初勝利!
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名無しさん@涙目です。(チベット自治区):
聖地、鈴鹿サーキットで迎えたデビュー戦
レギュレーション違反が発覚し、出走すら叶わない惨敗だった
サーキットに響くファンのため息、どこからか聞こえる「やっぱりただのネタ枠だな」の声
無言で帰り始めるスタッフの中、グッドスマイルカンパニー社長の安藝は独りピットで泣いていた
本業で手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できるスタッフ・・・
それを今のチームで得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ・・・」安藝は悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、安藝ははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいアスファルトの感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、帰って個人スポンサーにお詫びをしなくちゃな」安藝は苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、安藝はふと気付いた
「あれ・・・?お客さんがいる・・・?」
ピットから飛び出した安藝が目にしたのは、スタンドまで埋めつくさんばかりの観客だった
千切れそうなほどにGSRの旗が振られ、地鳴りのようにミクの歌声が響いていた
どういうことか分からずに呆然とする安藝の背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「安藝さん、そろそろドライバー交代です、早く行きましょう」声の方に振り返った安藝は目を疑った
「う・・・右京さん?」 「なんですか安藝さん、居眠りでもしてたんですか?」
「た・・・番場君?」 「さぁ安藝さん、そろそろピットインの時間ですよ」
「鈴木さん・・・」 安藝は半分パニックになりながらディスプレーを見上げた
1位:#04 GoodSmileRacing BMW -1:39 Lap 24/46
暫時、唖然としていた安藝だったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「勝てる・・・勝てるんだ!」
大橋からインカムを受け取り、ピットレーンへ全力疾走する安藝、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・
翌日、ベンチで冷たくなっているMAX渡辺が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った