専業主婦の国民年金切り替え忘れ問題をきっかけに、サラリーマン世帯の主婦から年金の保険料を徴収しない今の制度について、賛否両論の投書が寄せられています。
「私は結婚後ほとんどの期間、子供を保育所に預けるなどして共働きでした。主人の収入が少なく、それを補うためだけに働いてきたのです。専業主婦が保険料を払わないのに年金をもらうのは、
理不尽です」。大阪府柏原市に住む会社員の女性(60)から、こんなお便りを頂きました。
サラリーマン世帯の専業主婦は国民年金の「第3号被保険者」とされ、自分で保険料を納めなくても、老後に基礎年金を受け取れます。この制度は、専業主婦には負担能力がないなどの理由で、
1986年から始まりました。その分の保険料は、夫の加入する厚生年金の加入者全体で負担しています。
一方、共働きの女性や、自営業者世帯の専業主婦は自分で保険料を納めています。こうした立場の方々から、現行制度に批判的な投書が目立ちます。
ただ、徳島県板野郡の専業主婦(40)からは「子供たち3人は保育所には預けず、家庭で私が育てました。それだけでも、だいぶ税金の節約に貢献していると思います」というお便りも。
人によって事情はさまざまだけに、不公平だという指摘に抵抗感を覚える主婦も少なくないようです。
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