広域伊勢志摩圏内のハナショウブが見ごろを迎え、各地で大勢の人の目を楽しませている。「合歓の郷(ねむのさと)」
(志摩市浜島町迫子、TEL 0599・52・1111)「里山水生園」ではアジサイやスイレン、コウホネなども咲き、水辺ではホタルやカエル、イモリなどが戯れる。(伊勢志摩経済新聞)
同地域内ハナショウブの人気スポットの開花状況は、斎宮跡歴史ロマン広場(多気郡明和町)ハナショウブの原種ノハナショウブ1万1,000株が5部咲きに、
二見しょうぶロマンの森(伊勢市二見町)には100品種4万株が3〜4部咲き、合歓の郷には30種8,000株が5部咲きとなっている。
また、伊勢神宮内宮では国華会による「花菖蒲の奉納展示」が6月22日まで開かれている。
伊勢神宮外宮勾玉池(伊勢市豊川町)のハナショウブは現在工事中のため見ることができない(工事終了後再整備の予定)。
創造の森横山(志摩市)と松尾菖蒲園(鳥羽市)にも2年前まではきれいに咲き誇っていたが、管理・育成などの問題から今は咲かせていない。
合歓の郷里山水生園は、2009年から本格的に「人の手」により人と動植物が共生できる里山を作ろうと「合歓の郷ゴルフクラブ」
(同)東山和千代支配人を中心としたゴルフ場管理スタッフらが日ごろの庭園やコース管理の経験を生かし、
肝いりで再生させた。昨年開催された生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)にエクスカーション会場として選ばれ高く評価された。
同園では、ハナショウブのほかにも多くの水生植物が季節ごとに咲き誇り、メダカやイモリ、タガメ、カエルなど水辺で生活する小動物たちは植物の影をすみかにし、
秩序を保ちながら小さな生態系を維持している。6月から7月までの20時ごろには、昔からこの地に自生するヘイケボタルがハナショウブの花の上空を乱舞する。
同施設広報担当の濱岡佐代美さんは「梅雨に入り一気に花が咲き出した。ハナショウブやアジサイなど今が一番美しい季節。
カエルやイモリ、タガメ、ホタルが『里山の美しさ』に花を添え、花を鑑賞するだけでない楽しみも発見できるはず。のんびりと遊びに来ていただければ」とPRする。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110612-00000004-minkei-l24