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江戸扇子の注文殺到　震災余波で節電意識高まる？
2011.6.7 20:27 （1/2ページ）

「グラデーション扇子」を手にする松井さん＝江戸川区北篠崎
http://sankei.jp.msn.com/images/news/110607/tky11060720300013-p1.jpg
　東京電力福島第１原発事故などで、電力不足の懸念から節電意識が広がる中、東京都江戸川区
北篠崎の「まつ井」では、夏に向けて涼風を招く江戸扇子の注文が殺到し、製造作業に追われて
いる。

　江戸扇子は、骨の数が１５〜１８本。２５〜６０本の京扇子に比べて少なく、折幅も広くて、
力強い風を起こすことができるのが特徴。

　「まつ井」の松井宏さん（６４）は、竹を扇形に組み上げた「扇骨（せんこつ）」を和紙に組
み込んで扇子として仕上げる「仕立職人」。扇絵を描いたり、扇骨を作ったりするのは外注だが、
それでも完成するまでに３０近い工程をこなす。

　家業を継ぎ、扇子作りを始めて４４年。４０年前は都内に２０人以上いた職人も、現在では２、
３人となり、同区内では松井さんただ１人という。

　「まつ井」では昨年１０月から、区内名産品を販売するネットショップ「えどコレ！」に出品。
毎月２、３本だった売り上げが、４月ごろから徐々に増え、５月は約５０本も売れた。６月に
入ってからは、「えどコレ！」関係だけで３０本前後の注文が来る日も。

http://sankei.jp.msn.com/region/news/110607/tky11060720300013-n1.htm