直方の発砲 住民不安と憤り 近くの小学校は集団下校
2011年6月7日 01:07 カテゴリー:九州 > 福岡
警察官に見守られて集団下校する直方南小の児童
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/local/fukuoka/20110607/201106070007_000.jpg 直方市溝堀1丁目の聖教新聞販売店の2階窓枠から拳銃のものとみられる銃弾が見つかった事
件で、現場近くの小学校は6日、集団下校を始め、警察官が通学路や校区内を巡回した。児童の
保護者や周辺の住民からは、「もし巻き込まれていたらと思うと怖い」と不安と憤りの声が上
がった。
銃弾は5日午後10時50分ごろ、店長の男性(41)がトイレの窓ガラスが割れているのを
見つけ110番。直方署が窓枠に銃弾1発がめり込んでいるのを発見した。これを受け、直方市
教委は6日、市内全小中学校に登下校中の児童・生徒の安全確保を要請。溝堀地区周辺の児童が
通う直方南小は当面の間、教員が付き添って集団下校することを決めた。直方署も同日午後、同
校の正門や通学路に警察官やパトカーを配置、子どもたちを見守った。
1年生の長女(7)を学校まで迎えに来た女性は、「普段は徒歩だが、もしも巻き込まれたら
怖い」と話し、車で帰宅した。
現場付近では、捜査員が植え込みや遠賀川の土手を捜索する様子を近所の住民が遠巻きに見つ
めた。近くの40代の女性は「発砲音は聞こえなかった。すぐそばのことで気持ちが悪い」と驚
いた様子。60代の自営業男性も「人に被害がなかったからよかったが、小学生の通学路にも
なっており心配だ」と厳しい表情で語った。
直方署によると、2008年以降は直方市に暴力団関係の事務所は確認されておらず、今回の
発砲と暴力団との関連は分かっていない。向野敏昭市長は「捜査の状況に注意しながら、子ども
たちの登下校の安全確保に努めたい」と述べた。
=2011/06/07付 西日本新聞朝刊=
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