被災地支援「絆」がテーマ 百貨店の中元商戦本格化
2011.6.2 21:50
東北産のギフトを扱ったコーナーを設けた高島屋東京店のギフトセンター=1日、東京都中央区日本橋
6月に入り、大手百貨店で相次いでギフトセンターがオープンし、中元商戦が本格化してきた。今年は東日本大震災を受け、
東北の名産品に注目が集まっており、ギフト商品の購入で被災地を支援しようという「絆」がテーマとなっている。
「ぜひ、東北のギフトを一度お試しください」。1日にオープンした高島屋東京店(東京都中央区)のギフトセンターでは、
磐梯熱海温泉(福島県郡山市)の「ミス萩姫」2人が花を添えた。センター入り口付近には、東北産の酒や菓子などが所狭しと並ぶ。
同店は今年、東北名産品などのギフト商品を、昨年の40品目から70品目と、倍近くに増やした。
5月中旬ごろから、「東北のギフト商品は扱うのか」などの問い合わせが寄せられ、担当者も「顧客の意識の高さは予想以上」と手応えを示す。
来店客も「商品を買うくらいでも手助けはしたい」(62歳女性)と品定めにも熱が入る。
伊勢丹新宿本店(新宿区)では本館6階のギフトセンターで、東日本商品を集めたコーナーを設ける。
「震災以降、商品の品ぞろえも厳しいが、大切な人との絆を大切にする傾向が強まっている」とみている。
また9日にギフトセンターを開設する京急百貨店(横浜市港南区)は、非常食や懐中電灯などの「防災グッズ」を品ぞろえに加えた。
担当者は「防災用品は重い商品も多いので、中元の時期に合わせて配送してもらえれば」と話している。
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110602/biz11060221500025-n1.htm