名人、挟み撃ちで挑戦者封じる 将棋名人戦第4局2日目
2011年5月18日21時23分
◇名人、カド番で1勝返す
青森県弘前市の藤田記念庭園で17、18日に指されていた第69期将棋名人戦七番勝負(朝日新聞社、毎日新聞社主催)第4局は18日午後9時8分、
羽生善治名人(40)が133手までで挑戦者の森内俊之九段(40)を破った。
持ち時間各9時間のうち、残りは名人18分、挑戦者3分。名人はカド番で1勝を返し、対戦成績を1勝3敗とした。第5局は31日と6月1日、兵庫県宝塚市の宝塚ホテルで。
相矢倉の落ち着いた駒組みから穴熊に潜った先手の名人に対し、挑戦者が抑え込みにかかり、戦いが始まった。
2日目の午後に入ると、名人は1、2筋からの攻めをうまくつなげ、挑戦者の包囲網を突破。左辺からとあわせて挟み撃ちし、挑戦者が得意とする手厚い受けの余地を残さなかった。
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詳しい指し手は有料の名人戦速報サイト(
http://www.meijinsen.jp/)で報じています。
◇挑戦者、終盤で大長考
午後6時半、対局が再開した。挑戦者は夕食休憩前から考慮に入り、すでに1時間が経った。終盤としては大長考で、両者の残り時間はほとんど並んだ。
2人とも前かがみ。名人は時折、扇子であおいだり、メガネを外して額に手を当てたりと動きが多い。終盤の勝負どころを迎え、頭脳がフル回転しているようだ。
(略)
http://www.asahi.com/culture/update/0518/TKY201105180079.html