はに丸も驚く?…埴輪190点が林立する場所
6世紀前半の前方後円墳「今城塚古墳」(大阪府高槻市郡家新町)に、武人や馬、水鳥などの
形象埴輪(はにわ)のレプリカ約190点がずらりと並んでいる。
二重の濠(ほり)に挟まれた堤から外側にせり出すように造られた「埴輪祭祀(さいし)場」から
出土した破片から復元。両手を上げて祈ったり、杯を持ったりする巫女(みこ)の埴輪もあり、
亡くなった大王の魂を鎮めるために行われた儀式を表現したという。
今城塚古墳は継体天皇陵という学説が有力で、高槻市が史跡公園として整備し、隣接する
今城塚古代歴史館とともに4月にオープンさせた。
同館の森田克行館長は「200点以上の形象埴輪が出土した例はほかになく、造形も優れている。
古墳時代の儀式の様子がわかる生きた教材」と話している。
古墳は自由に見学ができ、歴史館の入館料は無料。月曜と祝日の翌日が休館。
問い合わせは同館(072・682・0820)。
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20110524-OYT1T00355.htm