22日に終了した大相撲の技量審査場所で負け越した幕下力士が、十両に昇進する可能性が出ている。
八百長問題で大量17人の関取が抜けた穴を埋める名古屋場所番付編成会議は25日、両国国技館で開かれるが、負け越し力士の昇進が実現すれば戦後初の珍事となる。
審判部が場所前に示した方針に従えば、幕下上位とされる東西10枚目までの勝ち越し力士を軸に13人が十両に昇進する見通し。
だが、10枚目以内で勝ち越した力士は11人で、2枠が残る計算となる。
このため相対的な成績評価から、西筆頭で3勝4敗だった元小結垣添の名が浮上した。
さらに東3枚目で3勝4敗の荒鷲は、東12枚目で4勝3敗の旭秀鵬と比較して、どちらが優位か難しい判断となる。
貴乃花審判部長は、「番付は生き物。 色々な兼ね合いもある」と含みを持たせた。
読売新聞(2011年5月25日 08時59分)
http://www.yomiuri.co.jp/sports/sumo/news/20110525-OYT1T00202.htm?from=main6