津波で流された岩手県釜石市片岸町のファミリーマート釜石片岸店の跡で、店長の藤原寿一さん(51)が18日、
テントや揚げ物を調理する車などを並べて店を再開した。「津波に負けないやる気を見せたい」と藤原さん。
同地区では震災後初めてのコンビニ再開で、当面は今月末まで午前10時〜午後3時に開く。
国道45号沿いの店に約80種類の商品をそろえ、鶏のから揚げも作った。通りがかりの人たちが開店を知り、
おにぎりやパン、清涼飲料などを買い求めていた。「今日やっと火葬ができた」と話しかけてきたなじみ客もいたという。
藤原さんは脱サラして開業してから、もうすぐ3年になる。同市片岸町や鵜住居町の大半は壊滅的な被害を受け、
3軒のコンビニも倒壊。3月11日は仙台に出張中で、スタッフ2人と妻は津波直前に高台へ逃げて
無事だったが、店は鉄骨の柱も倒れ、土台だけに。自宅も壊れ、親類宅に避難している。
同じ場所で再建が許可されるかどうかは分からない。
http://mytown.asahi.com/areanews/iwate/TKY201105180493.html