団鬼六さん、無言の帰宅…安紀子夫人「幸せな人生だった」
胸部食道がんのため6日に死去した作家・団鬼六(だん・おにろく、本名・黒岩幸彦)さん(享年79歳)の
悲報から一夜明けた7日、遺体は東京都杉並区の自宅に戻り、多くの弔問客が訪れた。
取材に応じた安紀子夫人(66)は、「好きなことだけやって生きた幸せな人生だったと思います。
悲しむべきじゃないのかもしれません」と気丈に語った。「純文学でなくSMでもてはやされたことを恥じていましたが、
鬼のような気持ちで書き続けた人だと思います」
生前の団さんが週に2、3回通った自宅近辺のうなぎ店「さか井」の店主・酒井敏行さん(70)は
「1週間前にもいらしたばかり。紳士で謙虚な方でした」。死の直前の病室では、
酒井さんから届けられたうなぎしか口にしなかった。
通夜は15日午後6時、葬儀・告別式は16日午前11時から、
いずれも増上寺光摂殿(東京都港区芝公園4の7の35)で。
喪主は長男・黒岩秀行(くろいわ・ひでゆき)氏。式場には、
作家になる前に歌手を志した団さんの歌が流されるという。
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20110507-OHT1T00294.htm