破れたトランクスをハンカチとして再利用する人とは仲良くなれそうにない

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1Wなんとか 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 ◆WgrkHsssGQ (東京都)

パンツのたたみ方(5月5日)

まず、本のタイトルにひかれた。南野忠晴著「正しいパンツのたたみ方」(岩波ジュニア新書)。
パンツのたたみ方に正しいとか間違っているとか、あるのだろうか−と▼著者の南野さんは大阪府
立高校の家庭科の先生。もとは英語を教えていたが、一念発起して家庭科免許を取り直し、府立高
初の男性家庭科教員になった▼結婚、子育てを通じて、段取りよく家事や育児をこなす面白さを知
ったという。いつしか生活そのものを楽しめるようになっている自分に気づいたそうだ▼受験科目だ
からだろう。英語、国語、数学、理科、社会を主要五教科といったりする。技術・家庭や保健体育、
芸術は副教科といわれたりもする。南野さんは違うと思う。暮らし、身体、心の感性を磨けるじゃな
いか。だから「人生を豊かにする主要三教科」と呼ぶ▼同感だ。理科で原子核の構造を学んでも、
放射能汚染にどう対処すればいいのか分からない。水や電気が断たれた際の工夫も知りたい。
<主要三教科>が力を合わせれば、子どもたちは賢い生活者に育つきっかけをつかむことができ
るはずだ▼さて、本の題名は洗濯物をたたむたびに妻に「パンツのたたみ方が違う」としかられる
共働きの夫の悩み相談に由来する。たたみ方に正解はないそう。問題は流儀や習慣を率直に話し
合えない夫婦関係にあるというのが南野さんの見立て。家庭科は奥深い。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/fourseasons/290455.html