不明者DNA データベース化
5月3日 4時33分
東日本大震災で遺体の身元確認を迅速に進めるため、岩手・宮城・福島の3つの県警では、行方不明
になっている人の生活用品などからDNAを採取して共通のデータベースを作ることになりました。
東日本大震災では、警察に届けられただけでおよそ1万800人の行方が今も分からなくなっていま
すが、2か月近くがたつため遺体が発見されても損傷が激しく、身元の確認が難航しています。岩
手・宮城・福島の3つの県の警察本部では、行方不明になっている人が使っていた生活用品を家族か
ら提供してもらい、DNAを採取して共通のデータベースを作ることになりました。そして、遺体が
見つかった場合に、データベースと照合して身元の確認につなげたいとしています。また本人のDN
Aが採取できない場合は、家族から口の中の粘膜を提供してもらい、同様にDNAをデータベース化
することにしています。DNAの照合による身元の確認はこれまでも行われていますが、共通のデー
タベースを作ることで迅速化が図れるということで、各県警では今月中にも作業を始めたいとしてい
ます。各県警では遺体の顔写真や所持品などを閲覧できるようにしていますが、家族の心理的な負担
が大きいこともあり、今後はDNAによる照合を強化していくことにしています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110503/k10015684491000.html