神戸市北区の障害者作業所「ぐりぃと」の利用者でつくる道化師チーム「土曜日の天使達」が30日午後2時から、
東灘区民センターうはらホール(同市東灘区)で「めったにみられへんSHOW」を公演する。
東日本大震災の影響で中止も考えたが「同じ被災地の神戸から元気を届けよう」と開催を決定した。
収益金は被災地の障害者に義援金として送る。
「ぐりぃと」を運営する社会福祉法人「かがやき神戸」は99年、阪神大震災への義援金を利用し設立。
知的障害者らが地域の掃除などをしている。「土曜日の天使達」は障害者の豊かな表現力を発信していこうと06年に結成、
19〜63歳の男女11人が年間35回の公演を行っている。
昨年は、プロの出演者と一緒に「めったにみられへんSHOW」を開催。
2回目の今年の開催に向けて練習に励んでいた矢先に東日本大震災が発生した。
阪神大震災を経験しているメンバーの中には、津波や火災の映像を見て体調を崩した人もいた。
「被災地を思うとこのまま開催してもいいのだろうか」という考えも頭をよぎった。しかし、「今度は私たちが恩返しをしたい」と練習を再開した。
演目は、クラウンと呼ばれる道化師の一種の誕生秘話などを物語形式でおもしろおかしく演じる。
当日は、カラフルな衣装と化粧で観客を楽しませる。
5年前から「土曜日の天使達」に参加している高坂智子さん(27)は「頑張っているところを見せたい」。
和田悠貴さん(24)は「被災地まで元気を届けたい」と意気込んでいる。
チケットは一般2500円、障害者1500円。問い合わせは「かがやき神戸」(078・582・5544)。【米山淳】
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