「福島原発と呼ぶな」釈然としない福島県民―電力使ってるのは東京
未曾有の大震災とそれに伴う原発の深刻な事態をどう伝えるか。テレビに限ったことではない。
新聞、週刊誌、インターネット、ラジオ、あらゆるメディアが自問自答しながら番組をつくり、ニュースを流している。
日々のこうした絶え間ない報道を、伝えられる側はどう受け止めているのか。司会のみのもんたは、けさ(2011年4月26日)の「朝ズバ!」でふたつの声を紹介した。
東京電力福島第一原子力発電所
一つは原発の呼び名のことだ。
「福島の原発、と私、言いましたが、事務所の方にたくさん、いただきました。フクシマ、フクシマ、フクシマ、いいけれど、正確に東京電力原子力発電所をいれてほしい、
なぜ、東京電力を省くんだ、といわれ、私もこういう仕事をしながら、複雑な気持ちになりました」
事故発生から1か月以上たち、ついつい「福島原発」と略して呼び、そう表記する。
正式には「東京電力福島第1原子力発電所」。確かに、この「東京電力」があるとないとでは印象が違う。
福島原発の電力は東京はじめ首都圏に供給されているのに、まるで「福島県の、あるいは福島県のための原発」というような誤解を与えかねない。
「フクシマ、フクシマ」と言われるたびに、釈然としない気持ちを抱く福島県民が少なからずいたに違いない。事務所へ届いた声はそうした県民の思いの表れだったのだろう。
コメンテーターの杉尾秀哉(TBS解説・専門記者室長)や三屋裕子(スポーツプロデューサー)もうなずいて聞いていた。
http://news.nicovideo.jp/watch/nw56490