全国の大都市で20代後半から30代前半の未婚女性の割合が最も高いのは福岡市――。
こんな調査を日本政策投資銀行九州支店がまとめた。働く場所に恵まれた街で活躍する女性が集まる一方、
同世代の男性が少ないことが一因のようだ。
全国19政令指定市について平均初婚年齢(28.6歳)前後の女性で、結婚していない人の割合(未婚率)を調べた。
2005年の国勢調査によると、25〜29歳は福岡が68.8%で最も高く、京都の68.0%が続く。
福岡と北九州の差は9.3ポイントになる。30〜34歳の未婚率も福岡が41.0%で最高だ。
未婚女性が多いことについて、福岡県男女共同参画センター「あすばる」の村山由香里館長は
「仕事をこなしながら、買い物や遊びも楽しむ自立した女性が増えているという見方もできる」と話している。
未婚率が高い理由として政投銀は「男女のバランスの偏り」を挙げる。
2010年の調査では、福岡の20代人口は女性が10万2千人に対し、男性9万4千人。
男性1人に対して女性が1.1人いる計算で、その差は指定市などの中で最大だ。
政投銀は「バランスが崩れたままだと未婚率がさらに上がり、少子化に拍車をかけかねない。
福岡市は企業誘致などで若い男性が働く場をつくるべきではないか」と指摘する。
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