福島第1原発:特養ホームの入所者避難で議論 飯舘村
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110427k0000e040033000c.html 福島第1原発の事故で「計画的避難区域」に指定された福島県飯舘(いいたて)村で、
唯一の特別養護老人ホームの入所者避難を巡って議論が起きている。
村や施設側が入所者の負担が大きいとして避難対象から外すよう国に求めているのに対し、
村民の一部からは「入所者こそ優先的に避難させるべきだ」との批判が上がる。
認知症高齢者らの移動を巡っては、同県大熊町にある双葉病院の入院患者ら約440人が、
原発事故直後に病院側の支援が不十分なまま避難させられ、
避難中やその後に相次いで衰弱死する問題も発生。
全村避難まで1カ月を切り、全面的介護が必要な弱者をどう処遇すべきかという難題に直面している。
施設は同村伊丹沢にある「いいたてホーム」。
社会福祉法人「いいたて福祉会」が運営し、理事長は菅野典雄村長。
入所者は男女107人で、認知症のみられる高齢者が多い。
終末期にある人が2人、寝たきりの入所者も30人いる。