ν速で考える自治のカタチ

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1名無しさん@涙目です。(チベット自治区)

自治のカタチ’11統一地方選かながわ 知事選挑戦 露木氏の地元・開成町

統一地方選後半戦は二十四日、六市町長選と十四市町議選が投開票される。露木順一・前町長(55)の知事選出馬に伴う開成町長選も行われるが、
同町では無投票当選が続き、投票は十三年ぶり。この間、新興住宅地に移り住み、初の町長選を迎える新住民の間には、新たなかじ取りを選ぶ期待感と、
町政の変化に対する不安の声が交錯している。

「今までの町の行政を守り、しっかり引き継ぐ」「露木前町長と十数年間、一緒に政治活動を行ってきた」

開成町長選に立候補した元会社員山本研一氏(57)と、NPO法人理事長府川裕一氏(55)は、新築の高層マンションが立ち並ぶ
小田急開成駅前での街頭演説で、相次いで「露木路線」の継承を強調した。

十日の知事選で初当選した黒岩祐治氏(56)に、倍以上の得票差で敗れた露木氏だが、町内では得票率の約九割を占める七千三百票を獲得し、
六百票の黒岩氏に圧勝。地元の支持は圧倒的だった。

人気の理由は、人口増に象徴される在任中の町の発展だ。露木氏が町長選に初当選した一九九八年、一万三千人だった人口は、
同駅前でのマンション建設や、富士フイルムの研究所誘致に伴い、今年一月には一万六千人まで増加。十三年前と比べると、二割以上の伸びだ。

後継を争う両候補も、露木氏との関係は深い。山本氏の父久雄氏は露木氏の前の町長で、後任の露木氏を支持した。府川氏は元同町議長として、
露木氏とともに町政の両輪を担った。

このため、露木氏は後継指名はせず、選挙戦をこう見通す。「町内の農村部は地縁血縁が強く、支持者の色分けがはっきりしている。
どちらにも属さず、人口が密集する新住民の支持を得た候補者が勝つだろう」

一方、定年退職した七年前、厚木市内から開成駅前のマンションに引っ越してきた無職男性(73)は「本当は選挙をやってほしくなかった。
露木氏に、町長を続けてほしかった」と複雑な表情を浮かべた。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20110424/CK2011042402000036.html