メディアミックスの傑作・失敗作

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1名無しさん@涙目です。(東日本)

(新作)もうひとつの「秒速5センチメートル」
http://kanoh.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/post-b22e.html

新海誠監督の新作『星を追う子ども』が5月7日に劇場公開されますが、それに合わせるかたちで……
微妙に発売日が合ってないという話もありますが、5月20日に『秒速5センチメートル』のノベライズ版を刊行します。
概要・あらすじはこちらをご覧下さい→
http://www.enterbrain.co.jp/product/mook/hobby/10295101.html
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4047273074/kanohlogue-22

『秒速5センチメートル』については、先行して、新海誠監督ご本人による小説版が存在しています。
今回の加納版ノベライズは、若干の、細部的な異同はあるものの、
基本的に新海版と同じ世界を扱うつもりで書いたものです(新海監督は別の考えかも。でも少なくとも、筆者はその考えです)。
つまり、『ほしのこえ』では2種類のノベライズと漫画版があって、それぞれ別の展開を見せていました。
パラレルワールドのような関係だったわけです。
今回は、新海監督版ノベライズに準拠しつつ、「別の側面」を描こう、というのが基本姿勢です。
具体的には、原作および新海監督版ノベライズでは、第1話がタカキ視点、第2話がカナエ視点で描かれていました。
加納版では、第1話をアカリ視点、第2話をタカキ視点で描いています。
つまり、各エピソードの「もう一人の主人公」を書くことによって、向かい合わせになる形にしたわけです。
第3話は一人称的な三人称です。

そういう気持ちをこめて、タイトルは、『秒速5センチメートル one more side』 です。

本来的には「アナザー」といった語句がつくのでしょうが、主題歌『One more time,One more chance』から、
フレーズをお借りしました。おさまりの良い、きれいなサブタイトルだと自分では思っています。

『秒速5センチメートル』の舞台はほとんど実在の場所ですので、取材をしました。そのとき撮った写真もそのうち掲示します。