>>2 福島4人焼死:21歳の次男を放火の疑いで逮捕 - 毎日jp(毎日新聞)
2010年12月31日 22時49分 更新:1月1日 0時35分
31日午前2時45分ごろ、福島市伏拝(ふしおがみ)の会社員、西沢博幸さん(56)方から出火、木造2階建て
住宅延べ約90平方メートルを全焼し、1階の焼け跡から4遺体が発見された。西沢さん方は6人家族で、県警は、
連絡が取れない4人とみて身元確認をする一方、西沢さんの次男(21)が放火を認めたため、現住建造物等放火容疑
で逮捕した。
県警福島署によると、行方が分からないのは1階に寝ていた西沢さんの父広治さん(89)▽妻貴子さん(58)
▽三男(19)と、2階で就寝中だった長女(29)。西沢さんは2階にいたが、電信柱を伝って逃げ、煙を吸い込む
などしたが命に別条はないという。
次男の逮捕容疑は同日未明、自宅1階の居間に干していた洗濯物にライターで火をつけ、住宅を全焼させたとしている。
「自分で火をつけた」と容疑を認めた。次男は30日午前、「カラオケに行く」と言って外出し所在が分からなくなって
いたが、市内で無事が確認され、同署が事情を聴いていた。背負っていたリュックにはライターが入っていたという。
近所の住民らによると、広治さんと貴子さんは脳梗塞(こうそく)で歩行が不自由で、同居の子たちには知的障害が
あったという。
長女と三男は自宅から約1.5キロ離れたNPO法人の作業所に通い、午前9時から約5時間、箱折り作業をしていた。
次男も5月まで通っていたが、「自分に合わない」と辞めた。9月初めから3カ月間は、別のNPO法人の就労支援施設で
そば店の配膳などをしていたが、そこも辞めていたという。
民生委員で、10月に西沢さん宅を訪ねた林誠さん(70)は「家族仲は良かった。広治さんは体は不自由だが明るく、
孫を人一倍愛していた」と話した。
【蓬田正志、金寿英、長田舞子】
http://mainichi.jp/select/today/news/20110101k0000m040053000c.html