菅首相は21日午後、東日本大震災の被災地である福島・田村市の避難所を訪問した。
菅首相は「国として全力を挙げますので、それが一番だと思っています。本当に大変でしょうが」と述べた。
これに対し、避難している人は「どうぞよろしくお願いします。わざわざ来ていただいて、ありがとうございます」と話した。
その後、帰ろうとした菅首相に、住民から「もう帰るんですか、もう帰られるんですか」との声があがった。
この声に、菅首相が戻ってきたが、住民の怒りは収まらなかった。
避難している男性は「そういう無視されたら、どうするんですかおれたちは」と話した。
さらに避難している女性が「すごく傷つきました」と話すと、菅首相は「すみません、あの、知らなかったものですから」と話した。
これに対し、避難している男性は「知らなかったって、おれらここで待ってましたよ、総理」と話した。
「総理が来るっていうから待ってるのに、ここ通りすぎられていったら、どんな気持ちかわかりますか?」
と話す女性に、菅首相は「本当にごめんなさい。そんなつもりで通りすぎるつもりはなかったんですよ。すみません」と謝罪した。
避難している女性は「信用できるものもなかなか信用できないですよね」と話した。
菅首相は、涙ぐむ母親に「全力を尽くしてやっている」という言葉を繰り返すしかなかった。
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