即応予備自衛官 不明者捜索へ
避難指示などが出されている福島第一原子力発電所から半径30キロ圏内の地域に近い福島県南相馬市で、
即応予備自衛官が行方不明者の捜索活動に初めて参加することになり、
群馬県の陸上自衛隊の駐屯地で派遣部隊の出発式が行われました。
派遣されるのは、ふだん会社などに勤める元自衛官の即応予備自衛官280人で、
群馬県榛東村にある陸上自衛隊相馬原駐屯地で、20日、出発式が行われました。
式では、即応予備自衛官が所属する第48普通科連隊の山崎倫明連隊長が
「活動にあたっては果敢に着実に任務に当たってほしい」と訓示しました。
派遣される部隊は、避難指示などが出されている福島第一原発から半径30キロ圏内の地域に近い
福島県南相馬市の鹿島区で、22日から行方不明者の捜索やがれきの撤去を行うことになっています。
即応予備自衛官は、東日本大震災の発生に伴って、平成9年に制度が発足して以来、初めて招集が行われ、
これまでに延べ1100人が給水や炊き出しなどの被災者の支援活動に当たっています。
派遣される即応予備自衛官のうち、ふだんはスポーツ施設に勤務する群馬県高崎市の41歳の女性は、
「与えられた任務を着実にこなしたい」と話していました。
また、群馬県みなかみ町で介護関係の仕事をしている31歳の男性は、
「家族と職場が応援してくれているので、精いっぱい任務に当たりたい」と話していました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110421/t10015450211000.html