一重の人間にイイ奴はいない

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1名無しさん@涙目です。(京都府)

黒々としたアイラインと上向きにカールされた長いまつげ。プロフのトップ画の中で、
不自然なほど大きな瞳でほほ笑むのは中2のエミだ。一重まぶたの本人とは、まるで別人。
トップ画とは自分のプロフ画面の最上部に載せる画像。多くの子は、ここに自分の顔写真を載せる。
エミは「一番盛れてるプリ(プリクラ)をトップ画に付けます」と話す。彼女たちにとってトップ画は、
盛れているかどうかが重要なのだ。
「盛る」とは数年前から女子中高生の間ではやっている表現。当初は「メークを濃く塗る」
「髪形にボリュームを持たせる」といった場合に使い、過剰な演出を意味した。
今では単に「すごくカワイイ」「超イケてる」といった褒め言葉の代わりに多用される。
盛れている写真は、プリクラで撮影するのが主流だ。最近のプリクラ機の性能は高度化し「目をぱっちり大きく」
「髪にツヤ」「肌をマット(ツヤ消し)に」などと指示して、さまざまな補正ができる。
さらに、プリクラを撮る前に、しっかりメークをするのはもちろんのこと、
黒目が大きく見えるカラーコンタクトと付けまつげで“装備”するのも忘れない。
トップ画は、大事な自己演出の一つなのだ。
「プリをしばらく撮ってない時は載せられない。プリを撮っても、
画像が盛れてないときには載せません」とエミ。
http://www.zakzak.co.jp/entertainment/ent-news/news/20110418/enn1104181531015-n1.htm

こだわるからこそ、まめにプリクラを撮る。友達と遊ぶときは、まず一緒にプリクラを撮影し、それからカラオケやショッピングに行くそうだ。
ネット上には、こうしたトップ画を集めて一覧掲載するサイトまである。気になる少女のトップ画をクリックすれば、その子のプロフにアクセスできる仕組みだ。
子どもたちの顔写真は、こうして際限なくバラまかれていく。(メディアジャーナリスト・渡辺真由子)