米で心臓移植の男児退院 【2001年4月18日】
重い心臓病のため、渡米し移植手術を受けた福井市出身の保育所職員畑信行さん(38)=北陸高卒、大阪府堺市=の三男俊規ちゃん(2つ)が日本時間の18日、手術から17日ぶりに米国のコロンビア大を退院した。
堺市の「としきくんを救う会」に入った連絡によると、手術は成功し俊規ちゃんは元気という。今後は週2回ほどのペースで同大に通院し、順調に回復すれば、3、4カ月先に帰国する予定。
俊規ちゃんは生後5カ月の1999年8月、突然、呼吸不全を起こし、堺市の病院に入院。心筋の収縮力が低下し、心臓のポンプ機能が衰える拡張型心筋症と、1歳すぎに診断された。
心臓移植が必要だと判断されたが、日本では臓器移植法で15歳未満の子供からの臓器提供がないため、俊規ちゃんに適合する心臓の提供者が現れる可能性はほとんどなかった。
このため昨年12月に渡米し、日本時間の3月31日〜4月1日にかけて同大で手術を受けた。
これまでの募金活動で、手術、渡航費などとして、全国から約1億3800万円が集まっているという。
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/10years_ago/27594.html