ごまだし炊き出し班帰還
お礼書かれた横断幕を手に
東日本大震災の被災者を支援する佐伯市民有志のグループ「チーム佐伯・再起」のメンバー20人が14日、
宮城県石巻市でのごまだしうどんなどの炊き出し活動を終え、佐伯市に戻った。
メンバーは25トントラックや、荷台をすしカウンターに改造した大型トレーラー「すし寅(とら)」などに分乗し、
10日夕、佐伯市を出発。
12日に行った現地での炊き出しは、午前5時から準備を開始し、午後8時頃まで続けたという。
持ち込んだ食材は、同市名物の「ごまだし」や県産小麦粉「豊の香り」を使ったうどん麺、佐伯産ブリなど。
避難所の石巻市立渡波小や、ボランティア活動拠点の石巻専修大などでごまだしうどん、ブリ丼各2000食や、
ケーキ、因尾茶などを被災者とボランティアらに振る舞った。
炊き出しには佐伯市出身の元プロ野球選手、川崎憲次郎さんも参加したという。
被災者からは「遠くから温かいうどんを届けてくれてありがとう」と感謝され、持ち込んだ横断幕にはお礼の
メッセージが書き込まれた。
メンバーらは「励ますつもりが、逆に勇気づけられた」と話していた。
中心となって活動した運送会社社長の土井克也さん(47)は「直接会って被災者を励ますことの大切さを
実感した。『被災者を支えたい』という佐伯市民の気持ちは、被災者の心に届いたと思う」と語った。
今後も、ごまだしうどんの炊き出しを継続する予定で、募金も受け付けている。
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20110415-407543-1-L.jpg 被災者からのお礼のメッセージが書かれた横断幕を手に、現地での様子を語る土井さん(右端)ら
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/oita/news/20110415-OYT8T00064.htm