福島第1原発事故で、高濃度の放射能汚染水がたまっている2号機の海水配管トンネルの立て坑水位はさらに上昇を続けた。
17日午前7時時点で地表まで85センチと、24時間で3.5センチ上がった。
東京電力は、あふれるまでまだ時間があるとみているが、集中廃棄物処理施設に汚染水を回収するため、同施設の点検や補修を急いでいる。
一方、1号機の原子炉で再び水素爆破が起きる事態を予防するため、7日から格納容器に注入し始めた窒素ガスは、17日午前6時時点で約6500立方メートルと、目標量の6000立方メートルを超えた。
格納容器内の圧力は小幅変動にとどまっており、東電は水素ガスが順調に弁や配管から抜けているとみて、窒素注入を続けている。
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011041700053