避難所に戻る高齢者たち 同居者に気兼ね、嫁の皮肉に嫁姑問題も
皮肉を言われ続けるから」「気を使うのがいや」。
避難所から出て親類などの家に一度は身を寄せたのに、
また避難所に戻ってくるお年寄りたちがいる。
岩手県大槌町の1人暮らしの女性(82)は町内の次男夫婦宅に身を寄せた。
孫夫婦やひ孫を含め9人の大所帯での生活に。
しかし次男の妻との関係がぎくしゃくし始めた。
「食事のたびに、お金はどこから来るのとか皮肉を言われ、ご飯ものどを通らない」。
1週間ほどで避難所に戻った。
同町で自宅が浸水した小国トシさん(79)は、
隣接する釜石市にある長男の妻の実家を頼ったが、3週間ほどで自宅の近くにある避難所へ。
「向こうだと気も使うしね。こっちは普段から知っている顔がみんないるから」と小国さん。
長男の博範さん(59)は「不便でもこっちの方がいいんだろう」と老母の気持ちを尊重している。
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110417/iwt11041721430003-n1.htm