日本相撲協会は14日、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、引退勧告を拒否した幕内
蒼国来(27)、十両星風(27)を解雇処分とした。解雇となった星風は会見して、
来週中に力士としての地位保全を求める仮処分を申請することを明らかにした。蒼国来も
1、2週間中に協会を訴える方針。相撲界の最大の汚点ともいえる八百長問題は土俵を
法廷に移し、泥沼の争いに発展しそうだ。(サンケイスポーツ)
八百長関与が認定された星風が、協会を相手に法廷でガチンコ勝負だ。午前11時すぎ
に解雇処分を受けてから、5時間半後に全面対決する姿勢を明確に打ち出した。
「一切(八百長を)やっていないので、裁判でやっていないことをはっきりさせて
ほしい」
テレビ番組「行列のできる法律相談所」でおなじみの北村晴男弁護士(55)を伴い、
東京地裁の司法クラブで会見。番組のキャッチコピー「絶対に訴えてやる」とばかりに
気勢を上げた。
力士としての地位保全の仮処分を、来週中にも申請する。北村弁護士は「証拠を示した
説明がなく、反論の機会も与えなかった」などとして、特別調査委員会による調査手法に
疑問を呈した。さらに、八百長関与を認めた元十両千代白鵬(27)らの証言でクロ認定
したことにも着目。「共犯者とされる人物の自白は、刑事裁判では数々のえん罪を生ん
できた」。さまざまな観点から調査方法を追及する構えだ。
http://sankei.jp.msn.com/sports/news/110415/mrt11041506040000-n1.htm