醤油なんてどれも同じだと思ってた

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1名無しさん@涙目です。(東京都)

【東日本大震災】200年の恩返し、地元に物資配り再建誓う 陸前高田の醤油会社

岩手県陸前高田市で江戸時代から続く老舗のみそ・醤油(しょうゆ)醸造会社「八木沢商店」が、津波被害前の宅配ネットワークを生かし、支援物資の配達を続けている。
「200年前からご愛顧いただいた地元への恩返し」と会長の河野和義さん(66)は話す。
事務所と工場は津波で流されたが、跡地からは醸造所の“命”をつなぐ、もろみが見つかった。社員たち約40人と再起を誓う。
「まず、みんなで生きよう。どうせなら明るく!」。仮事務所と援助物資の集積所を兼ねる自動車学校のロビーで、社員に向けた河野さんの声が響いた。

 大震災当日は東京に出張中だった。急いで帰ったが、妹(65)を亡くした。
全面的に信頼していた営業課長の佐々木敏行さん(47)は、避難した高台で社員の点呼をした後、消防団に合流する途中で流された。
「人生最大の打撃」だったが、全国各地の中小企業経営者仲間から見舞いの電話が鳴りやまず、援助物資が続々届いた。
どの地区でどんな物品が足りないか。社員たちは情報を集め、被害を免れたトラックやワゴン車で配って回った。
「宅配で飯食ってきた商人の強み生かさねえと。地域の情報は、社員みんなの頭の中に染み込んでる」と河野さん。

 必要とされるものは刻々変わった。被災直後はろうそくや非常食。温かい炊き出しも喜ばれた。
最近は、自宅が無事で避難所に入れなかった人たちに、生活用品が行き届いていないと感じる。車がなければ買い出しに行けないからだ。
もろみが見つかり、会社の再建を宣言した。すると秋田の同業者が生産を代行してくれることになった。納入先の大手スーパーは、販売継続を約束した。
社長の職は4月1日で、9代目となる長男の通洋さん(37)に譲った。地域の光として、ずっとこの地を照らし続けていきたいと河野さんは考えている。
http://www.sankeibiz.jp/business/news/110414/bsg1104140948007-n1.htm