伊万里市の組員射殺事件 対立事務所を家宅捜索
佐賀県伊万里市の病院駐車場で、指定暴力団九州誠道会系の組員ら2人が拳銃で撃たれ
死傷した事件で、佐賀県警は6日、殺人容疑で、同会と対立している福岡県久留米市の
指定暴力団道仁会本部や武雄市の九州誠道会系組事務所など計6カ所を家宅捜索した。
発砲事件について県警幹部は「九州誠道会と道仁会の抗争とみている」との見方を
示し、抗争激化を警戒。県内の組事務所の警らなどを強化している。
捜索容疑は、5日午後1時10分ごろ、伊万里市二里町の山元記念病院駐車場で、九州誠道会系の
暴力団濱ノ上勝則幹部(57)=長崎県大村市玖島=を拳銃で撃ち、殺害した疑い。
容疑者は特定していない。100人態勢で佐賀、長崎、福岡、熊本の組事務所などを一斉捜索した。
県警によると、濱ノ上幹部は、九州誠道会関係者5人ほどで、入院している同会系の元組長(69)
を見舞った後、玄関付近の駐車場で、背後から静かに近づいてきた男に、数メートルの至近距離から
撃たれたとみられる。司法解剖の結果、右わきを撃たれ、両肺を貫通した失血死だった。
撃った男が助手席に乗り込んで逃走した白色の軽乗用車は、熊本ナンバーとの情報があり、県警は関連を捜査。
現場から薬きょうが見つかっていないことから、回転式の拳銃が使われたとみている。
周辺の店舗の防犯カメラの解析も進めている。
http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.1866116.article.html