J1通算直接FKゴール最多15得点記録を持つ元日本代表DFの三浦淳宏(36)=前横浜C=が現役を
引退することが3日、明らかになった。1994年の横浜F(当時)入団から17年のプロ生活に終止符を打つ
決意を、4日に自身のブログで正式発表する。
「指導者になりたいという次なる目標を見つけたので、第2の人生を進むのに一番いい時だと思った。
スパイクを脱ぐことに悔いはないけど、最後にグラウンドという勝負してきた神聖な場所で、夕魅(ゆみ)に
花束を渡したかった」と、結婚9年目の夫人に感謝した。昨年末の横浜C退団後、JFLなど複数チームから
誘いを受けたが、決意を固めた。
FKのスペシャリストで「ブレ球FK」の第一人者。大分・明野中時代に恩師の吉武博文・現U―17代表監督の
指導で目覚め、技術を追求してきた。自身のベストゴールに挙げたのは、J2時代の神戸で決めた2006年
9月27日、鳥栖戦(神戸ウイング)の約35メートルのFK。「まず左へ速い球が飛んで、右に行ってドーンと
落ちた。強烈だった」。同年、激戦の入れ替え戦を乗り越え、主将として1年でのJ1復帰を達成した。
「蹴ることの技術にはすごくこだわってきた。少なからず伝えていければ」と、まずは日本協会公認指導者
ライセンスB級取得を目指す。
引退を機に「淳寛」と改名。「積み上げてきたものを生かし、さらに飛躍する」意味を込めた。99年、横浜Fの
吸収合併など時代の荒波を越えてJを支えた功労者が、新たな一歩を踏み出す。
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