対策本部から官僚を排除し、首相や民主党議員が現場に直接指示……「政治主導」で原発対応が大混乱

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1名無しさん@涙目です。(京都府)

共同通信(京都新聞朝刊から)
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福島原発事故対応 「政治主導」で指揮混乱

 日米両政府は東京電力福島第1原発事故をめぐり、両国の政府高官や自衛隊、米軍、原
子力専門家らによる非公式な「調整会議」を設け、放射性物質封じ込めや核燃料棒処理に
向けた作業を進めている。ただ、この枠組みは法的根拠がはっきりせず、政治主導を掲げ
る首相官邸がリードする中で省庁間の連携不足も露呈。指揮系統の混乱が指摘されている。
【略】
 この各チームは4月1日、計6チームに改編され、東電の統合連絡本部にぶら下がる形
に変更された。だが、官僚「排除」の実態は変わらない。「急場しのぎならば臨時的な本
部でも構わないが、今回は長期化する。役人を使わないのは政治主導のはき違えだ」(政
府筋)との懸念が漏れる。
 「早く放水しないと日が暮れるじゃないか」。この間、首相は統合連絡本部を通じて原
発への放水手順に口を出し、現場では「首相が実務を担うのか」と、度を越した政治主導
へのあきらめと憤りが交錯した。関係者によると、原発への放水では自衛隊のプランに首
相が修正を加え、現場に複数の指示が下りた。
 一方、原発事故の対応拠点となっている「Jヴィレッジ」(福島県)近くのヘリポート
では、自衛隊ヘリコプターが放射性物質を洗浄している情報が共有されず、警視庁ヘリが
着陸できない事態も。非公式な枠組みの乱立と指揮系統の複雑化で、現場は迷走する一方
だ。
 米政府関係者は困惑を隠さない。「われわれは知識や経験、必要な機材、物資の提供は
惜しまない。だが菅政権は日本の英知を結集しているのか。統治能力は大丈夫なのか。
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ウェブ記事がないので、全文は画像で。
http://up3.viploader.net/news/src/vlnews032883.jpg