東日本大震災:私たちにできること 作家・瀬戸内寂聴さん
◇声をかける、話を聞く その気持ちが大切
◇他者にも思いはせて
私はこれまで、大きな天災が起こると必ず避難所に駆け付けてきました。
法衣姿を見て安らいでくれるのか、被災した方々は笑顔を見せてくれました。
慰問するのは出家者の義務と思いますが、皆さんだってできるんです。お年寄りに声を掛ける。
話をじっくり聞いてあげる。肩をもむ。それだけでもいい。その気持ちが、大切なんです。
昨年11月から背骨の圧迫骨折で療養を続けています。自分の足で思うように歩けない。
今回ばかりはすぐ現地に行けない。とっても口惜しいんです。
出家得度をさせていただいたのは岩手県平泉町の中尊寺でした。
二十余年前には浄法寺町(現二戸市)にある天台寺の住職となって、法話のために通い続けてきました。
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110402dde003040046000c.html