宮城駐在の社員が決意 吉本興業で入社式
吉本興業の入社式に出席した宮城県エリア社員の佐藤優さん(左)=東京新宿区 東日本大
震災の発生から3週間、入社式の中止や延期を決めた企業が相次ぐ中、新年度を迎えた1日
、東北地方の被災地や全国の企業、官庁で、入社式や入庁式が行われ、厳しい就職状況や災
害を乗り越えた若者たちが決意を新たにした。
国土交通省の入省式では岩手県大船渡市出身の清水大貴さん(22)が「一刻も早く復興に
貢献したい」と宣誓。
吉本興業の入社式も東京・新宿区の東京本部で行われ、各都道府県に駐在するエリア社員
35人と一般社員6人の計41人が出席した。宮城県に駐在する女性社員佐藤優(ゆう)さん(2
2)は仙台市若林区にある自宅は難を逃れたものの、近くに住む祖母宅は津波で流された。幸
いにも祖母自身は無事だった。
佐藤さんは東京で1カ月研修を受けた後、宮城に戻り、社会人生活をスタートさせる。「帰る家
もない人たちを見ていたら、こみ上げるものがあった。避難所で芸人さんのライブをやって、みん
なに笑顔になってもらいたい」と目標を掲げた。
http://www.daily.co.jp/gossip/article/2011/04/02/0003914365.shtml